小説の長さは誰が決めた基準なのか分かりませんが、大まかに三つに分類されます。
以下のような感じでしょうか?
・長編:200ページ以上
・中編:100ページ以上
・短編:30~40ページくらい
これ以上は長編、というような記述は普通ありません。そもそも売り出されているような小説で中編と銘打っているものは無いと思います。一冊丸々で長編、いくつか話が入っているものを短編集とするのが一般的でしょう。一冊に二つの話が同じくらいの分量で掲載されているのであれば中編集となるのかもしれません。
どれが書きやすいのかと問われれば、間違いなく短編でしょう。長編で用意するような複数の山場を考える必要も無く、勢いで一気に仕上げることができます。自分で決めた命題に向かって話を進めるだけです。
難しさももちろんあります。短い文章でまとめる技術、個人設定などをできる限り絞る(場合によってはプロフィールを話の根幹に直結させることも)、出演人数を絞るなどなど・・・
総じて狭い範囲内で物語を構成する必要があります。あまり多くの場面転換を用いると読者は展開の慌しさに違和感や不快感を覚えることもあるでしょう。ある程度の長さで上手くまとめるという技術は必須です。
長編と短編の利点・欠点は反対と考えてもいいでしょう。設定やバックグラウンドを大きくすることや登場人物の数を増やすことができるので、物語を膨らますことは比較的容易です。場面の転換や複数視点から物語を構成することができます。書く側としては書きたい事を書きたいだけ書けるので、話を大きく広げることができるのであれば長編も書きにくいということはないですね。
長い文章を読ませるわけですから、読者を飽きさせない内容や展開法が必要となり、物語がガラリと変わる場面や盛り上げるところが幾つか必要となります。
さて、短編にも二つ種類があります。独立している短編と長編の下にいる短編。完全にオリジナルの短編には設定の説明を必要とし、簡潔でありながらも魅力的なものが必要でしょう。逆に長編下の短編は長編で築いた設定を流用できるのである程度手軽な説明で済ますこともできます。先に書いた短編の方が書きやすいというのは後者の形式があるからです。世に舞っている短編の大部分は二次創作となり、後者に属しています。リョーベの書いた番外編としての短編も同じく自己の作品の二次創作となります。
冒頭で分類基準を書きましたが、自分の場合は少しだけ追加されます。
・長編:文量が長く、登場人物、世界が広い
・中編:分量自体は長くても、登場人物、世界が狭い
・短編:文量が少なく、登場人物、世界が狭い
それなら分量少なくて登場人物、世界が広いのはどうなんだとなるかもしれませんが、長編クラスの設定を用意した短編など内容が紙です。そんなことないという人、教えてください。むしろ読んでみたい。
中編は分量よりも世界の広狭かなと思っているのですが、あくまでも個人の見解です。あしからず。
推理小説は長編ですよね。しかし個人的な見解としては世界も登場人物も限られているので中編です。そういうこともあり、自分で小説を分類する時、推理小説は中編となります。SFでも出演人数が少なくなければ中編です。そう考えると自分の書いた長編と呼べるようなものはないのかもしれません。
投稿するための作品たちの世界が広いかというとそれほどではないです。ただ、登場人物は多いと思います。ちなみに、小説の出演人数は主要陣が10人以上いれば多いと思っています。逆に主要メンバーが20~30人もいたらまとめきることも難しいでしょうし、読者が名前を覚えることもままならないと思います。複雑さも必要でしょうが、分かりやすさも大事な要素です。
さて、酷い結論となりますが、小説の分類はあまり意味を成していません。面白いのか面白くないのか、それだけです(それだけってことはありませんが・・・w)。
せいぜい短編の方が気軽に読める程度でしかないでしょう。ちなみにwebサイトで小説を読む場合、いくつかあれば短編から入る人の方が多くいるようです。
やはり短編も書くべきなんでしょうかね。自己作品の二次創作でよければさくっと書けるんですけどねー。
どなどな